病気の予防・対処
ノミ・ダニの定期駆虫のおすすめ
4月ごろ~10月ごろまでの時期は、野外でノミ・ダニが大量に繁殖・発生します。
当然、動物たちは痒がります。ノミもダニも人の目で見える大きさですから、「ノミとり櫛」で毛をすけばすぐわかります。
ノミの寄生
- ノミは、野猫が多い地域には大量発生する可能性が高いです。たとえ屋内から一歩も出ない家猫ちゃんでも、ノミは野猫が窓の外を通ったりした時、網戸の隙間からでも飛び跳ねて侵入することがあります。油断大敵です。
- ノミが寄生しているワンチャンや猫ちゃんと一緒に寝ていると、人にもうつります。当然、人の体も痒くなります。
ダニの寄生
- よくお散歩で草むらに入った後、毛の間に極小の動く黒い虫を見つけることがあります。一般に、「マダニ」と呼ばれるダニです。
- ワンチャンや猫ちゃんの皮膚に取り付いて、血を吸ってだんだん大きくなります。かつて、ほとんど手入れがなされていない中型犬の耳の中で、吸血したダニが約1cm×8mmほどに膨らんで寄生しているのを発見したことがあります。
- マダニは「犬バベシア症」というワンチャンの赤血球を破壊して、時に死に至らしめる恐ろしい病気を引き起こす可能性があります。
予防
- 残念ながら、量販店などで一般に販売されている「ノミ・ダニの薬」は、効果が薄いことが多いようです。
- 動物病院で処方される塗り薬があります。これは、首~背中の一部分の毛を分けて、地肌に垂らすだけで1カ月以上効果が持続します。
4~10月の間は定期駆虫をお薦めします。
ノミ・ダニ薬 使用上のご注意!
シャンプーしてから塗る場合は、必ず1日経ってからにしてください。
- 皮膚の塗布薬は、毛根の皮脂に溶けて全身に廻ります。シャンプーで脂を取ってしまうと全身に廻りにくくなります。
- 逆に、塗ってから1日経ってシャンプーしても、薬は全身に廻っていますから大丈夫です。
- 全身の毛根から薬のガスが発生します。ダニが動物たちの毛の間を歩くだけで、薬が効いて落ちて行きます。
- お薬は皮脂に溶けますので、体脂肪の少ない痩せ気味の仔は、お薬の効き目が弱い事もあります。
経口薬の場合
- 動物たちのお腹で吸収されたお薬が、全身の血液の中に広がります。
ですから、ダニは血を吸わないと死にません。
- ダニの死骸が皮膚にくっついたまま死んでいる事があります。動かないダニの場合、付いていると思って驚かないでください。
- 逆に、血を吸わないで毛の間を歩き回っている間は、ダニは死にません。